独逸


 皆さん大好き、ドイツである。なぜタイトルが漢字なのか、それは漢字がこの国をよく表していると

思ったからである。(え?何言ってるのかよく分からない?そんな…)


Siebel Si 201

 

 

 

 

 

 

(www.luftarchiv.de/index.htm?/flugzeuge/siebel/si201.htmより引用)

 

 ドイツ珍兵器トップバッターはジーベル(Siebel)Si 201である。

1935年(資料によっては1937年)ドイツ航空省は空軍向けの新型連絡・観測機の

試作発注をフィーゼラー、ジーベル、フォッケウルフ、BFW各社に出し、年内に

入札した。ここで生まれたのがかのムッソリーニ救出で有名なFi 156シュトルヒである。

そしてその入札競争に新鋭メーカー、ジーベル社が持ち込んだのがSi 201であった。

 この機体、写真で分かるように何を狙ってるのかイマイチ良く分からない形をしている。観覧車のゴンドラや電話ボックスを思わせる四角いコクピットに推進式のプロペラ

(エンジンはアルグス As10【Argus As10】)、塩辛蜻蛉のように細長く、

くの字に曲がった細い胴体、脇から突き出た固定脚…一体何がしたかったのだろうか?

 

 

 

 

 

(上下ともにhttp://www.histaviation.com/Siebel_Si_201.htmlより引用)

 

まあゴンドラのような機首は視界確保のためなんだろうというのはまだ分かるが、

その他はサッパリ分からない。

 しかも短距離離着陸性能を狙って作ったようだがシュトルヒにも勝てず、

その上飛行中に尾部がフラッターを起こすという問題があり、

結局これは二号機でも解決されなかった。

 何を思ってこんな奇抜な設計にしてしまったかは良くわからないが、

シュトルヒの採用により、この機は開発中止が命じられた。

しかし、そもそも競作コンペの段階でなぜドイツ軍がこれを参加させてしまったのかサッパリわからない、まさか持ってくるまで機体仕様が分からなかったということはあるまいに…

 

参考資料・ページ

http://www.histaviation.com/Siebel_Si_201.html

www.luftarchiv.de/index.htm?/flugzeuge/siebel/si201.htm

特殊飛行機大図解