ソ連/おそロシア


 なんかロシアの珍兵器って英国の影響が入っているような…


・バルティーニ スターリ6(Stal-6)

ソビエト/ロシアの記念すべき記事の第一歩を飾るのはロベルト・バルティーニ氏のスターリ6である。

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(https://kplanes.tumblr.com/post/115406909395/k-planes-episode-66-miscellaneous-slavshitより)

なんかすごく写真が大きく…まあいいや

バルティーニという名前、あまりソ連らしくないと感じないだろうか?何を隠そうバルティーニ氏は

イタリアからの亡命技術者である。

 イタリアの航空設計技師のロベルト・バルティーニは社会主義者だったのだが、イタリアでファシスト党が台頭してきたことを受けてソビエトに亡命してきた。1922年のことである。

 ソビエトは科学技術を発展させたかったこともあり厚遇を受け自分の研究チームを持つことができた。

そしてバルティーニが生み出したのがこの鋼管と鋼板を材料とする全金属製研究機スターリ6である。

 鋼鉄で作ると木製羽布張りの飛行機に比べ強度で勝るが、バルティーニが鋼鉄にこだわった最大の理由、それは冷却器を廃すためであった。

機体の中で大きな面積を占めるのが翼であることに注目し、翼の表面全体を冷却機にすることで液冷先頭機の大きな抵抗となる冷却器を廃し、スピードを上げる事を目論んだのである。

(翼は二重のステンレスのenerzh-6という冷却器になっていた。)

 

 

 

 

 

 

 

(三面図

http://ourairports.biz/?p=6423より)

 

このアイデア事体は悪いものではなく日本やドイツでも採用例があったが、問題は形にあった。

凹凸を極限まで廃すことを目標にした結果コクピットは胴体と高さが同じになり横しか見えず

(一応エンジンシリンダーヘッドの隙間が”のぞき穴”になってたらしいが…)

冷却控置の不備によりエンジンから煙を吐いたり…(エンジンはカーティス・コンカラーV1570エンジン【Curtiss Conqueror V1570】を使用)

 極め付きは1つしかない車輪である。このままだと倒れてしまうので左右の翼には橇がついている。

どうしてこうなった…しかも理由は良く分からない。

(個人的には翼の冷却器のせいで付けられなかったのでは?と思うが皆さんどうだろう。)

 しかしこの飛行機、当時のソビエトの戦闘機の最大速度を150㎞/h超える420㎞/hを海面高度で叩き出し以外にも着陸にも支障がなく、改良型のスターリ8が作られていた。

 

 

 

 

 

 

(スターリ8三面図

http://blog.livedoor.jp/janome_gotyou/archives/50069232.ht

mlより)

 

此方はヒスパノ・スイザHS12Ybrsにエンジンを換装、キャノピーの形も改めた上、二丁のShKAS機関銃を搭載し660㎞/hで飛行予定で完成の暁にはI-240の番号が与えられる予定だったが、冷却システムの脆弱性が指摘されプロトタイプが約60%完成の時点で放棄された。1934年5月のことであった。

(しかもちゃっかり足が引き込み式に進化してるんだぜ?)

 まあ、バルティーニ氏も途中から戦闘機に適してないことをきずいていたとかいなかったとか…

しかもこの飛行機、おそらく速度によって舵の効き具合を調整するシステムがついている…恐ろしい子

 それにしてもこの記事は日本語文献がほとんどないので大変だった(キリル文字の嵐!)

目がいたいヨ、トホホ

 

参考文献

http://blog.livedoor.jp/janome_gotyou/archives/50069232.html

https://kplanes.tumblr.com/post/115406909395/k-planes-episode-66-miscellaneous-slavshit

http://ourairports.biz/?p=6423

その他キリル文字の良く分からんサイト

 

 

 

 

(http://ourairports.biz/?p=6423より)

 

因みに…

スターリ8の内部構造図。前が見えるように…なってんのかどうか…まあ6よりはいいだろう。